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コラム

荊冠旗 第2700号/15.01.26

 桃山学院大学を久しぶりに訪れた。18年ぶりということになる。駅前の風景や大学へ行く通路も、大きく変貌していた。かつては何もないところに大学がぽつんと建っている感じだった。時間の流れを感じた
▼35年間、休むことなく部落史を軸に部落問題を教え続けてきた寺木伸明教授が退任することになり最終講義がおこなわれた。寺木さんは部落解放・人権研究所で理事長も務めた
▼最終講義のテーマは「私の被差別部落起源研究-その成果と反省」。寺木さんは近世政治起源説から出発し、現在は研究活動を積み重ねるなかで近世複合起源説(ただし諸要因のなかでも政治的作為を強調)を主張している
▼出発は一向一揆のなかで活躍した人びとが弾圧をうけ、身分を落とされというところだった
▼最終講義のなかでは穢れの問題もふくめて最新の研究成果を説明。誠実な人柄をあらわすように、みずからの研究のなかで史料批判が甘かったことの事例もあげながら、その大切さを語った。立ち見が出るほどの満員の教室には熱気があふれた。今後の研究の深化を期待したい
▼現在とは歴史が堆積された上にあるもの。歴史との対話は現在との対話にほかならない
▼であるからこそ、私たちにとって歴史を知り、研究することは現在にたいする認識を深めることにもなる。部落解放運動のなかにあらわれてくるさまざまな現象についても、その歴史的根源を探ることは重要だ。

 

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