コラム

荊冠旗 第2736号/15.10.26

 朝早く起きることが苦でなくなった。朝みるのが海外メディアが発信するニュース。その中身はほとんどが国営放送と同じ。つまり、その国の利害、国益なるものを埋め込んで伝えている。各国を比較してみるとその違いがきわだつ
▼シリアをめぐる問題でもそうだ。米、EU各国、ロシア、中国などが国益に沿った報道や解説をおこなっている。とくにISへの爆撃をめぐる問題では、この傾向が顕著だ。それは、シリアや地域住民のこと、中東全体のことを考え、ともに生きていくという立場からのものではない
▼シリアでは「民主主義の輸出」(ロシアの側のいい方、米を非難している)による内戦がはじまって5年。国内難民は700万人、国外へ逃れた難民は410万人。以前の2200万人の半数が故郷を追われている。今年に入って60万人がヨーロッパに流入している。EU内では、歓迎しボランティア活動をする人びとと、差別・排外主義を煽る人びとが対決している
▼全国識字経験交流集会に参加した。そこでは文章や詩を書くうえで重要なことは想像力だ、ということを学んだ。追体験をおこなうのも想像力だ
▼いったい何がシリアの難民を生み出しているのか。何をどうすべきなのか。ラジカルに、つまり根底的に、歴史的経緯もふくめて追体験し考える力の源こそ想像力なのだ
▼いま私たちが獲得すべきなのは、この想像力と、そこから創造する力なのではないか。

 

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