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コラム

荊冠旗 第2742号/15.12.14

 団結がんばろうのシュプレヒコールが寒風に響き渡るなか最後の別れを惜しんだ。70年の生涯を部落解放運動一筋に歩んできた山本義彦元中央委員が亡くなった
▼大阪市内の矢田部落に生まれ、両親の離婚にともない浅香の部落に。小学校2年生の時から父親の仕事を手伝う
▼やがて豊中市の従業員に。そこで組合運動にも目覚めていく。そして足下の浅香で運動をはじめることになる。当時の解放同盟支部は民主化が必要だった。役職を持つにつれ、文字の読み書きが十分でないことを克服する努力がはじまった
▼社会科学辞典、国語辞典、漢和辞典を片手に、毛沢東の著作を一行一行学んだ。血のにじむような努力だった。それだけに石川さんが獄中で文字を奪い返した苦労がよくわかる、と語っていた
▼子どもたちへの学力向上保障のとりくみ、総合実態調査のなかでの部落差別の存在を示し、解放同盟と町会で分裂していたムラを統一した。そしてまちづくりをすすめ、強制収容されていた地下鉄車庫の土地を奪い返した
▼「ぼくらは差別というやすりで毎日磨かれている」とよくいっていた。それは、磨かれることにより鍛えられ、人間として成長し、優しくなることを意味していた。事実、山本さんは自分には厳しく、他者にはつねに優しく接した。山本さんの優しい語り口と的確な指摘に、多くの人はすぐに魅せられた
▼いまはただ冥福を祈るのみ。合掌。

 

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