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コラム
今週の1冊 第2746号/16.01.11

異色対談でヘイトクライム反対など確認
戦争を通すな!

鈴木邦男x福島みずほ 著 七つ森書館/定価1500円

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 社民党前身の社会党は浅沼稲次郎委員長が1960年に、右翼の少年に刺殺された。そんな歴史をもつ社民党で党首も務めたことがある福島さんと、新右翼の一水会顧問の鈴木さんが異色な対談をはたした。
  思想的に左右がバトルしたといえば、かつて三島由紀夫と東大全共闘が激論をかわした。とはいえ、その中身は、それぞれいいあっただけで終わる水と油だった、そんな印象を残している(『討論 三島由紀夫ⅤS東大全共闘』新潮社)。
  だが、この本は違った。社会主義者というよりは「自由主義者だと思っています」という福島さんと、行動右翼の立場から「脱右翼宣言」をした鈴木さんが、ざっくばらんな対談をした結果、天皇制をめぐっては180度の違いが残ったとしても、ヘイトクライムなど共通して反対していく立場を確認する場になった。
  最後に福島さんが紹介したスペイン内戦時(1936-39年)の反ファシスト統一戦線で合言葉となった「NO PASARAN!(ノーバサラン!―ファシストのやつらを通すな)」で対談をまとめあげたとこや、表題を『戦争を通すな!』にしたあたりに、時宜をえた一冊になっていると感じた。  (土)

 

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