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コラム
今週の1冊 第2758号/16.04.11

写真のもつ力を再認識させる
『ひきがね』抵抗する写真X抵抗する声

写真:島崎ろでぃー 文:ECD ころから/定価1600円

書籍画像

  時代を切りとってみせる写真の役割も、まだまだ捨てたもんじゃない、と思わせてくれる写真集。それが、この『ひさがね』と名づけられた写真集だ。
  病んでる社会の最たる事例としてヘイトデモがある。そして病んでる社会の姿として戦争に向かおうとする国がある。一方、そんな病む社会に立ち向かい抗議の声をあげる人たちがいる。反原発のデモ、沖縄・辺野古の新基地建設反対の座り込みなど、そうした現場で記録された一枚一枚をみると、カメラマンの優しいまなざしがとらえた参加者の生き生きした表情がある。これが魅力的だ。
  いっぽう日の丸や旭日旗をかかげる差別者集団「在特会」のデモも、差別排外主義に抗議するカウンターの側からとりあげており、醜悪な「在特会」とは対照的な笑顔と余裕のあるカウンターの参加者がいっぱい登場する。抗議する側に圧倒されることが多い「在特会」は、警察に守られてやっとこさのありさまだが、そんなことが読みとれるのも写真の力だろう。なお、文を書いているECDは、自分がデモに参加した契機や、昨年夏の国会前のデモ隊と警察の攻防などを紹介。世のなかを変えるため「「声」を取り戻せ」と訴える。(土)

 

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