コラム

荊冠旗 第2746号/16.01.11

 年末の朝日新聞の1面をみて驚いた。「慰安婦問題日韓合意」と出ているではないか。本文中には日本の外相が「日本政府は責任を痛感している」「心からおわびと反省の気持ちを表明する」とのべたとある
▼だが、本当に驚いたのは「最終的・不可逆的に解決」との見出しだ。「こんだけ金を渡すから、あとでぐじゃぐじゃいうなよ」というのではないか
▼韓国政府がつくる財団に日本が10億円を拠出し、安倍首相が「おわびと反省の気持ちの表明」を元慰安婦にするという。だがそこには、日本が朝鮮半島を植民地にした過程や責任にまったくふれず、「子や孫の世代に謝罪しつづける宿命を背負わせるわけにはいかない」という安倍談話が基調にある
▼こうした政治的決着のなかで、慰安婦にされた人たちの思いの大半はふみにじられ、切り捨てられていく。残念ながら政治的決着とは、そういうものなのだ
▼日韓両国で大きな問題となっているのが、国が歴史認識を強要しようとする動きだ。韓国では国定教科書の作成と使用の強制化だ。日本では教科書検定の強化(国の意にそうように)と歴史修正主義者の教科書採択が増えてくる動きだ。いずれも、「戦後レジームの解体」へという目標をもった為政者による攻撃だ
▼韓国では大規模な反対運動がおこっている。歴史が隠されるとき、なぜ隠すのかを論じるべきだ
▼戦争の歴史を隠す政権にノーの声をあげつづけよう。

 

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