コラム

荊冠旗 第2752号/16.02.22

 台湾で起きた大地震で大きなマンションが倒壊し多くの死傷者を出した。手抜き工事の写真をみて、阪神・淡路大地震時の阪神高速道路と同じだな、と思い出した人は、40代以上だろう
▼工事の手抜きをすれば、一時的には儲かるだろうが、大事故―惨事をもたらし、築き上げてきた企業の社会的信用も一挙になくしてしまう。しかし、ごく一部の企業は手をそめてしまう
▼最近では耐震偽装がメディアを振わした。免震・防震偽装した某社は、結局、交換費用などがふくらみ大幅な特別損失を出し、社会的信用を失ったあげくに、純利益も前年比94%減となった
▼運転手もふくめ15人もの死者を出した軽井沢のバス事件から1か月。この事件の真の責任は、高速ツアーバスへの規制緩和にある。00年に緩和がおこなわれ、事業者は12年度には4倍に。零細業者が一挙に参入した
▼旅行業者が力をもち、法定基準より低い金額で請け負うことが常態化している。当然にも、このことが安全性の低下に拍車をかけている。事業参入後のチェック体制でも監査業務にあたる職員数は不足のまま。事故を起こさないほうが不思議なくらいだ
▼世界で一番企業が活躍しやすい国=日本、をめざす安倍政権が柱としているのが、規制緩和。それは、この社会で命や生活を守るための規制を壊し、金儲けのためになら何でもする、むき出しの資本家をつくりあげる。命と生活を守る闘いを強化しよう。

 

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