コラム

荊冠旗 第2767号/16.06.20

 全国水平社創立80周年記念レセプションでの「水平社創立物語」の口演依頼を旭堂小南陵師匠(当時、現在、上方講談界の総帥を示す4代目南陵を襲名し活躍中)にお願いした。現地での聞き取りなどもふまえ作品は完成し、当日、口演できた
▼この上方の講談界に風穴があきかけている。南陵師匠に01年入門、デビューした旭堂小二三(こふみ)がその当人。「客席との1対1でのコミュニケート」がすごいと感じ、「すべてを身一つで表現する」究極の芸にあこがれ、俳優から転向した
▼「好男子ばかり」という冗談が通用するくらい上方は男性講談師が主流だった。そこへ飛び込んだこの女性の秋の5代目小南陵(師匠の前名)襲名に「異論を唱える」人たちもいる
▼上方では浪曲でも06年デビューの2代目春野恵子が活躍中だ。浪曲の魅力にとりつかれ、タレントから転向した注目株だ。いま人気のない2つの大衆演芸を大いに盛り上げてほしい
▼米で銃乱射のテロ事件が発生した。容疑者の同性愛者への嫌悪が背景にあったという。テロとヘイト行為とオバマ米大統額は非難しているが、排外主義、さまざまな文化の問題などをめぐり米でも先端的な論争が続くだろう
▼日本では大衆演芸が大戦中にはたした負の歴史がある。「このご時世」、大衆演芸や文化をめぐる論議が引き起こされるのも時間の問題だろう。そのとき、この2人がどう対処するのか、刮目したい。

 

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