部落解放同盟ガイド
見解

 

石川一雄さんメッセージ

 寺尾判決が如何に惨い仕打ちであったか、その後に影響し、再審も儘ならないとあってみれば、尚更怒りが込み上げてき、寺尾判決こそ差別と冤罪の元凶と罵りたい思いに駆られ、憤りを禁じ得ません。今日も此処に各地から10.31寺尾不当判決41カ年糾弾決起集会にご参集頂いた皆さんに対し、心深く感謝を申し上げると共に、三者協議も大詰めを迎えていることもあり、皆さんのさらなるご支援をお願いすべくペンを走らせています。
 そもそも10年に及んでの証人調べや、弁護団のご努力で、私の無実を明らかにしたにも関わらず、真面目に検討すらせず、初めに結論ありきというまったく乱暴極まりない判決であったわけです。
 闘いは長期化を呈している中で、2009年、門野裁判長が三者協議の必要性と同時に8項目にわたって証拠開示勧告をしてくださったことを知った時ほど心強く、自分の心も活性化し、更には、翌年5月、私が逮捕された当日に書いた上申書が検察庁より開示された時、書かされたことすら覚えていなかった私にとって、驚きと同時に「今度こそ」の高揚感がありました。検察庁が47年間も隠さねばならなかった訳は、脅迫状の字と異筆であったからで、私は、これで再審開始になるものと確信的に思ったのも事実です。
 当時、厳しい部落差別の現実の中で教育を奪われ、私と同じような環境に育った多くの人が、書くことに大変な重圧を感じておられた筈です。書くということの精神的な負担は、必要な教育を受けてきた人には想像もつかないほど大きく、従って仮に他人に何かを伝えようとする時は、直接言うか、電話で済ます筈だからです。
 況してや自分の気持ちや、意志を文字で表現しようなんて、考えも及ばないし、第一文字を知らない人が「脅迫状」を書くなんて頭の片隅にもないはずです。そういう意味で私の上申書と脅迫状を比較すれば、異筆であることは一目瞭然です。ですからこそ、、事実を客観的に解明するには再審を開始し、法廷の場で明らかにするよう皆さん方に声を裁判所に届けて頂きたいのであります。
 特に犯人であれば、当然についている筈の私の指紋が、脅迫状をはじめどの証拠物にも着いていないことに対して、誰でもが抱く合理的な疑問も指摘し、これらの点も徹底的に究明することも完全無罪を勝ち取る意味において重要かと存じます。
 法と正義、人権を守るべき立場にある裁判所であってみれば、私の訴えを真摯に受け止め、弁護団より提出された証拠物など精査され、一日も早く私を自由の身にさせて頂きたく願うばかりであります。
 この第三次再審で決着できますよう更なるご協力を下さいますよう心からお願い申し上げるとともに、石川一雄の不退転の決意と皆々様に衷心より謝意を表してご挨拶に代えさせて頂きます。本日は本当にありがとうございました。

2015年10月31日
寺尾不当判決41カ年糾弾・狭山再審要求集会参加者ご一同 様

石 川 一 雄

 

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