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沖縄のいまに続く歴史の一端を学習
「標的の村」を上映
佐野市協が講演会ひらき
栃木

「解放新聞」(2015.03.02-2705)
 【栃木】県連佐野市協議会(大島キミ子・議長)は2月8日午後、佐野市市民文化会館で2014年度の人権講演会をひらき、市民160人が参加した。映画「標的の村」を上映し、元読谷村助役の当間嗣清さんが、「琉球・沖縄の歴史と現在を知ろう〜琉球先住民族にまなぶ」と題して講演した。
  講演した当間さんは、薩摩藩に事実上支配されるまでは、琉球とよばれる独立国であったこと、中国との関係も深く双方の狭間で独自の文化を生みだしたこと、琉球民謡や相互扶助制度であるモアイ(ゆいまーる)や琉球空手も武装解除された民衆のなかから生まれた文化、と紹介した。また、ペリーは、浦賀に寄港する前に琉球へ立ち寄り、補給とともに日本への寄港を準備した。そのとき、乗組員が市場で強盗をしたり、女性を暴行したことなど、いまに続く沖縄の歴史の一端も紹介。そして現在の沖縄は、基地の島であり、72年の返還以前はアメリカ軍政という特殊な地位のなかに置かれた。返還に乗じてそれまでの陸軍、空軍に加えて海兵隊も移駐し、さらに自衛隊も移駐してきた。いま、辺野古への米軍新基地建設で沖縄の県民の苦しみは頂点にある。日本国憲法の保護などはじめからなかった、と指摘。こうした現実は、国連とつながり沖縄・琉球弧の住民を日本の先住民族として位置づけることで打開できる、とのべ、みずからのアイディンティティを再認識することで、沖縄に平和を取りもどしたい、と語った。
  映画「標的の村」は、かつてベトナム戦争の訓練場としてつくられたベトナム村の住民役として動員され、「標的」にされた東村高江の人たちが、この地域のたどった歴史も織り交ぜながら、2012年に国の暴力や脅し、分断に抗しながら、オスプレイ訓練のためのヘリパット(ヘリポート)建設に反対する姿を描いた秀作。軍港をそなえる辺野古新基地建設とともに沖縄の現在が描かれている。
  開会行事では、主催者を代表して大島議長があいさつし、後援をした岡部正英・佐野市市長、岩上日出男・佐野市教育長があいさつした。また、人権講演会は佐野市部落解放交流会との共催。

 

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