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無実を無実として認める司法を
袋井市で「SAYAMA」上映会

「解放新聞」(2015.03.09-2706)
 【静岡】静岡県連は2月21日夜、袋井市の岡崎会館で「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」を上映した。笠原地区人権問題啓発推進協議会が共催。上映会には、同盟員や地域の人たち80人が参加した。上映前には、石川一雄さんと早智子さんとともに、浜松・袴田巌さんを救う会の寺沢暢紘さんが訴えをおこなった。
  静岡県連の三浦福男・委員長は、「石川さんは52年間えん罪を訴えている。無実を無実として認めないのが日本の司法だ。袴田巌さんの無罪と石川さんの手にかけられたみえない手錠をはずすことが私たちの闘い」とあいさつした。
  石川一雄さんは、「狭山事件も大きく動き出した。検察が52年間隠していた証拠物のリストを開示した。みなさんの声のおかげだ。証拠を開示しないままでは裁判官が誤審をおかすことになる。中学校へは一日もいっていない。刑務所内で文字を覚えて事件の不当性を訴えてきた。無罪になったら夜間中学へいきたいと思っている」と出獄後の夢を語り支援を訴えた。
  早智子さんは、袴田さんとの交流にふれ、「石川は東京拘置所で6年間一緒だった。当時死刑囚どうLが部屋を訪ねることが可能だった。袴田さんが出獄したとき、40年ぶりに再開した。石川さんを「お父さんか」と聞いた。当時一雄さんの部屋に貼っていた両親の写真を見ていたのかもしれない。巌さんの時は止まったままのようだ」とのべ、「狭山事件も公平公正な裁判を求めている。二人が再審で無罪になるよう支援してほしい」と訴えた。
  寺沢さんは、袴田巌さんの近況を報告、穏やかに将棋をする日常のなかにも死刑の恐怖から防衛反応が言動にあらわれていることをのべ、「検察が抗告しており、再審は開始されていない。継続した支援を」と求めた。
  上映前には、三浦県連委員長と小松原正孝・書記長の案内で県連事務所を訪問。1924(大正13)年制作という笠原水平社の黒色刑冠旗を見せていただいた。解放の炎が受け継がれていることに石川さん夫妻も感激、静岡の地での再審闘争を支える思いを共有した。
  この日は、昼から東京・渋谷のアップリンクで毎日映画コンクールでのドキュメンタリー賞受賞後初めての劇場上映がおこなわれた。初日には満席になり、石川一雄さんと早智子さん、金聖雄・監督があいさつした。今後は浜松市内での劇場公開も予定されている。

 

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