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900人が上田さん偲ぶ
人間解放への邁進を誓う
「解放新聞」(2016.06.20-2767)
 【京都支局】日本の古代歴史研究などに多大な足跡を残し、3月に88歳で亡くなった上田正昭さん(京大名誉教授)を偲ぶ会が5月31日午後、亀岡市のガレリアかめおかでひらかれた。学術関係者のほか、各界各層の代表者900人が故人を偲んだ。
  偲ぶ言葉で、部落解放同盟中央本部の組坂委員長は、「上田先生は、生きた歴史を後世に残し、後に続く若い研究者に学問の分野における不擁不屈(ふとうふくつ)の生き方をも示すものであった。解放運動の再生をめざした提言委員会の座長として安易な妥協を許さず、凛とした眼差しで運動の方向を示されました。上田先生のリーダーシップなくして、あの提言はできなかった。さらに人間解放のとりくみに邁進することをお誓いします」と追悼した。
  高麗美術館の鄭喜斗(チョン・フィドゥ)常務理事は、偲ぶ言葉のなかで、古代史で中国大陸から日本への移住者はかつて「帰化人」とよばれたが、「帰化人」ではなく「渡来人」という言葉を使い学界の主流にした上田さんの功績にふれて「私たちは、国を捨てて渡ってきたんじゃない。渡来人という言葉は、一世、二世を救ってきた言葉だ」とのべ、差別と偏見のなかで生き抜くすべを教えていただいた、と語った。
  主催は、上田正昭先生を偲ぶ会実行委員会(実行委員長=井上満郎・京都府埋蔵文化財調査研究センター理事長)。

 

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