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NEWS & 主張
小林節さん講演
安倍政権を批判
奈良ヒューライツ議員団第1回定例会議で
「解放新聞」(2016.08.15-2775)
 【奈良支局】奈良ヒューライツ議員団は5月31日、橿原市・きれんセンターで今年度第1回定例会議にあわせ、憲法学者の小林節さんを講師に研修をおこなった。
  小林さんは、30年間にわた、り、自民党と関係をもってきたが、昨年9月に憲法違反の戦争法制定に反対の声をあげ、安倍政権とは距離を置く姿勢をとっている。講演では、「日本国憲法のもとでは、われわれ一人ひとりが最高のオーナー(主権者)で、一時的にわれわれの意思を預かるに過ぎない政治権力者と公務員が、一定範囲をこえたら主権者にたいする裏切りだと定めたのが憲法。立憲主義とは、政治家と公務員は憲法を守りなさいということ」と説明し、「安倍政権によって憲法が露骨に踏みにじられた」と見解をのべた。
  さらに昨年、学識経験者として3度、国会で意見聴取を受けた小林さんは、意見をのべても議員は役人がつくった模範回答をただ読みあげているだけで議論にはならず、審議の時間だけが経過していったと紹介し、「さまざまな意見について自由に議論を戦わせ、おおよそ方向性が見いだせたところで、世論が納得したら採決するのが、自由と民主主義だ。議論なしで決を採るのは問題だ」と批判。
  また、東アジアの緊張関係にふれ、小林さんは「(朝鮮民主主義人民共和国が)攻めてきたらどうするんだ」と市民から抗議を受けたことを紹介しながら、「安倍政権は日本海側の原発の守りもしない。(朝鮮民主主義人民共和国を)恐れていないのだろう。一方で、対中国については自衛隊員を増員していないが、防衛予算を増やしたのは精鋭部隊を派遣してアメリカを助けにいくためだ」と説明し、「日本はアメリカの属国ではない、きょうだい関係であるべきだ」と見解を示した。

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