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NEWS & 主張
差別撤廃への決意を新たに
曹洞宗が追善法要
「解放新聞」(2016.12.05-2789)
 曹洞宗は11月21日午後、「被差別戒名物故者精霊追善法要」を札幌市の中央寺でおこない、部落差別撤廃・人権確立のとりくみへの決意をあらたにした。導師は、釜田隆文・宗務総長が務めた。部落解放同盟からは組坂委員長と大西中執が参列し、焼香した。過去帳は対象寺院218か寺中207か寺で改正、差別戒名墓石は対象寺院145か寺中141か寺で改正、と報告された。
  釜田宗務総長は「死後にまでおよぶ差別戒名の問題への認識をあらたにし、あらゆる差別解消への啓発を趣旨に2008年から宗門として管区ごとにとりくんできた。宗門僧侶による差別戒名授与。平等の教えに反した行為を心から懺悔する。差別され続けてきた諸精霊におわび申しあげるとともに人権確立への決意と主体的なとりくみをこれからもつづける」と主催者あいさつ。会場主あいさつでは南澤道人・堂長が「仏心を忘れることなく人権確立にとりくむ」と語った。
  組坂委員長は法要へのお礼をのべるとともに、「問題は山積しているが世代をこえてでも解決せねばならない。今後もとりくんでいただきたい」と来賓あいさつ。宗門のとりくみと現況は、曹洞宗人権擁護推進本部の我孫子高宏・事務局長が報告した。
  法要後は、北海道管区人権啓発研修会をひらき、管区の宗議員、役職員など100人が参加した。「日本の人権状況と差別撤廃にむけた今後の課題」をテーマに組坂委員長が、「差別っていったいなんやねん」と題して山口県人権啓発センターの川口泰司・事務局長が、それぞれ講演した。

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