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議員に面会し抗議~「許されない差別発言であった」と片山議員
参院での「特殊部落」発言

「解放新聞」(2018.02.19-2847)

 日本維新の会共同代表の片山虎之助・参議院議員が、昨年12月8日、党の会合で、維新の会が提出している議員立法がまったく審議されなかったことについて、そうした国会の状況を「特殊部落ですから」と発言した。

 この差別発言にたいして、1月31日、坂本副委員長、西島書記長、赤井財務委員長、大西総務部長が都内の参議院議員会館議員室で、片山参議院議員と面談、厳しく抗議するとともに、反省と見解を求めた。

 西島書記長が、すでに昨年12月11日に組坂中央執行委員長名で送付した「抗議と申し入れ」の内容をあらためて説明、「維新の会が「部落差別解消推進法」制定にも協力し、片山参議院議員自身が、かつて同和対策担当の総務大臣であった経歴を考えると、今回の差別発言は言語道断」と強く抗議した。片山参議院議員は、会合で、国会での議員立法の審議状況を説明するときに発言したことを認め、「すぐに取り消したとはいえ、許されない差別発言であった。皆さんのご指摘どおり」と謝罪した。

 坂本副委員長が、兵庫での、この間の維新の会所属の国会議員とのやりとりを報告。赤井財務委員長も、当時の橋下徹・大阪市長を取りあげた差別記事の糾弾闘争などを説明、維新の会自身がきちんとした姿勢で部落問題解決に向けたとりくみをすすめてほしいと、それぞれ要請した。

 こうした抗議と要請を受けて、片山参議院議員は、総務大臣のほかにも、自治省時代の振興課長や岡山県副知事などを経験するなかで、「部落問題を理解してきたつもりだったが、今回、皆さんのご指摘の内容をしっかりと受けとめたい」と反省を表明。

 西島書記長が「抗議、申し入れの趣旨と発言の差別性は十分理解してもらったと思う。政党の役員、国会議員の差別発言ということで、同盟としても重く捉えている。今後は、部落差別撤廃の立場でのとりくみ、発言を要請したい」とまとめ、あらためて反省内容を文章で提出するように求めた。なお、話し合いには、日本維新の会の馬場伸幸・幹事長(衆議院議員)が同席した。

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