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NEWS & 主張

西日本豪雨で被害が〜岡山、広島、愛媛の部落は

「解放新聞」(2018.07.30-2869)

 西日本を中心に7月8日頃まで降り続いた西日本豪雨による被差別部落での被害について、とくに多くの被害を出した岡山、広島、愛媛の現地から、7月の第3週に届いた報告を掲載する。被差別部落や支部内での死者は確認されていない。

 広島では、多くの市協の多地域に大きな被害が出た。三原では、複数の地域が川の増水、堤防の決壊で、床上浸水に。崩落した山の土砂が家屋に流れ込み、大木が屋根にのしかかる、などの被害も出た。竹原では、床下浸水や宅地への土砂流入、とくに砂防ダムをこえて砂、岩石などが地区に流入するなど大きな被害が出た。尾道では、床下浸水などが発生。福山では、昨年浸水した地区でふたたび浸水、共同墓地が大きな被害を受けた地域もあった。呉や府中などでは道路損壊で交通が遮断。また、呉、三原、尾道などでは断水が続き、生活に大きな支障をきたしている。

 岡山では、県連事務所のある岡山市内中心部に大きな被害はなかったが、市内東部では河川の決壊により広範囲で床上浸水などがあった。一方、倉敷市真備町にある個人宅には浸水などの被害があった。土砂崩れや家屋の泥のかき出しは重機がなければ手がつけられない状況で、ボランティアによる復旧作業には多くの課題がある。県連では真備町内の個人宅に飲料水を届けたが、土砂崩れによる通行止めや、救急隊や各地からのボランティアを乗せた車両などで道路の混雑が続いている。慢性的な道路の遮断の影響は物流にも影響をおよぼし、一時は岡山市内でも食品や飲料水が入手できない状況が続いた。

 愛媛では、とくに南予地方の宇和島市、西予市、大洲市などで大きな被害が出ている。浸水、土砂崩れなどの大きな被害が出ており、宇和島市では、水源地が土砂崩れの被害を受けた影響で断水も続いている。西予市でも、大洲市でも、それまでの予想をこえた洪水が発生。大洲市では、土砂崩れで道路がふさがれ、外部にアクセスできなくなった部落もある。

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