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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2108号/03.02.24

イラクとパレスチナ
アメリカの戦略

田中 宇 著  光文社新書(定価700円)

書籍画像 「国際世論動向」や「国連決議」を盾に、実はアメリカの忠実な番犬になりさがって世界中の人びとを抑圧しているのが日本だ。「国連決議」をいうのなら、イスラエルは建国当初から国連決議など守ってはいない。
 自分たちの利害にマイナスがからめば挑発し、戦争を仕掛ける。プラスにからめばイスラエルのように徹底して擁護する。それも真剣に擁護しているわけではなく、枠組みが変わればいとも簡単に捨て去るだろう。
 冷戦構造の解体と世界的不況のなかでグローバル化がすすんでいる。戦争はもはやビジネスになってしまった観がある。
 アメリカは、間違っても世界平和など望んでいない。自分が世界に君臨しつづけるためには常に危険な存在を作っておき「不安定」をコントロールしつづけてきた。
 「日米安保」も日本を守るためのものではなく、あくまでもアメリカを守るためにある。イラクもパレスチナもイスラエルさえもその「コマ」にすぎない。アメリカの存在自体が大量破壊兵器といえるだろう。(安)

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