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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2140号/03.10.13
 新民主党がマニフェストを発表した。民主党の代表はカンさんなのにマニフェストでは脱カンが謳われている。でも、答えは簡単。官僚主導の政治を変えるということ、政官財の癒着の構造を変える、ということだ
▼官僚主導の政治が目に余ったのは、かつて社会党が政権の一翼を担ったとき。政治家が論議し、新たな政策を決めても官僚が動かない。自分たちは民に奉仕する存在だという自覚がない。ただただ、先の自分たちの生活にとって、どこの誰につけばいいかを考えているのではないか、とすら思えてくる。もっとも、まじめな人が大多数だと思いたいが
▼ある新聞が、政治家の好感度を掲載していた。1位が小泉首相、2位が石原都知事というのには驚いた。小泉首相ははっきりとわかりやすい、石原都知事はいいたいと思っていたことを代弁してくれ胸がすく思い、と理由にはある
▼ちょっと待てよ、はっきりわかりやすいのは、話し方と物事を二者択一的に単純化して語るからではないのか。人種差別発言当たり前の知事でいいのか
▼二人がもてるのは、閉塞状況のなかで人びとがそれを突破する方途として、自分たちの現状肯定などのために、単純化された回答と差別主義にとりこまれているからだ
▼全研で武者小路さんは、戦争とファシズムの時代になろうとしている、と語った。たしかにそうだ。大衆迎合主義の政治家が輩出されるとき、危機は高まる。

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