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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2152号/04.01.12
 新年早そう、1日に初詣と称して小泉首相は靖国神社を参拝した。首相になってから連続4回目の参拝だ
▼いうまでもなく靖国神社は植民地支配・侵略戦争のために死んでいった人びとを英霊として祀り、死者を政治利用することでさらに多くの人びとを戦争へ駆り立てる道具として機能してきた。そして、小泉首相の1日参拝によって、いまもその機能を見事に発揮していることを証明して見せた
▼1、2月のイラクへの派兵の直前に、「平和」を祈る行為として実行したという。小泉首相のいう平和とは戦争と表裏一体のもので、まさに自衛隊員はイラクの人びとを殺害し、英霊としてイラクで死んでこい、ということだ
▼いまも機能する靖国神社をさらに利用し、今後起きるであろうさまざまな戦争への突入を正当化し、人びとをそうした方向へ動員するための参拝だったのだ
▼ごていねいなことに、5日には4閣僚を引き連れて今度は伊勢神宮へ参拝。小泉首相のバックボーンが戦争と天皇制であることを見事にこの行為で明らかにして見せた
▼政府は自衛隊の海外派兵を随時可能とする恒久法を現在準備中だという。武器使用を公然化し、国連決議がなくても関係国の要請で派兵を可能とする、というのが骨子。また、通常国会には改憲国民投票法案を提出すると自民党の国会対策委員長が言明している
▼戦争への国家づくりが着ちゃくと準備が重ねられている。

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