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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2166号/04.04.19
 ヨルダンからイラクに向かっていたNGO活動家、ジャーナリスト3人がファルージャ近辺で米国のイラク支配に反対する武装集団の人質となった事件は、今現在、解放されたという報道はない。事態は、予想を越えて長期化している。一日も早い解放を祈る
▼現在、ファルージャでは米英のイラク支配に抵抗し、600人以上の死者が出ている。米兵にもかなりの死傷者が存在する。米軍は一か所、一か所とファルージャを武装部隊を使い「制圧」している、というのが現状だ。暴力支配への民衆の抵抗が根底にあるのだ
▼しかし、NGO活動家、ジャーナリストを拘束することにたいしては、やはり許されることではない。人道支援はおこなわれなければならないし、米英軍がどのような反人権的活動をしているのかを報じるジャーナリストの存在も必要だ
▼事件にたいして、政府は、実行グループの自衛隊撤退をとの要求に、テロに屈するわけにいかないと拒否し、米軍との連携強化を打ち出すなど、およそ人命尊重とはほど遠い、3人を逆に追い込むような処置をとりつづけている
▼3人に過酷な運命を与えたのは、予防先制攻撃を仕掛けた米英を手助けするために自衛隊を派遣した小泉政権だ。そのことを除外し、自己責任云々をいうことは許されない
▼「国民保護法案」などが審議入りした。他国への侵略を前提にした有事7法案の成立を認めるわけにはいかない。

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