「MASK DE　41」（マスク・ド・フォーワン）という映画をご存じか。完成後３年間もお蔵人りしていたという、いわく因縁付きの映画だ。内容は、41歳の会社員がリストラにあい、家族崩壊の危機の中でプロレス団体を立ち上げ、それを絆に再生をめざす、というもの
▼どこにでもあるようなホームドラマだが、立派なのはプロレスシーン。役者が堂どうとプロレスラーとやり合うのだ。それはなぜ可能になったのか
▼主役は、プロジェクトⅩの解説の声で有名な俳優、田口トモロヲ。１年間かけてジム、プロレス団体、専門トレーナーなどに通い、肉体改造とプロレスの受け、基本練習を積んだ。その結果見事に肉体改造に成功。13．5キロの増量とピルドアップした肉体を手に入れた
▼プロレスの格闘ンーンでは、見事にプロレスラーの技を喰らい、失神し救急車で病院に運ばれることもあった。映画には吹き替えという技法があるのだが、田口と監督はあくまで本人が出ることにこだわった。田口には本物の役者の魂をみた
▼沖縄の宣野湾市では、米軍ヘリ墜落事故に抗議する集会が予定の１万人を大きく上回る３万人の参加でひらかれた
▼すべての米軍機の民間地上空での飛行の禁止、普天間基地の早期返還、辺野古沖への移設の再考、日米地位協定の抜本的見直しを求める沖縄の声、魂に、今、私たちはどこまで応えられているのか。ともに闘うときはいまだ。