pagetop
部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2283号/06.08.28

新版 戸籍と人権

二宮 周平 著  解放出版社(定価1200円)

書籍画像 「戸籍法」見直しの中間試案がまとめられ、8月28日締切りでパブリックコメントが募集されている(前号既報)。
 中間試案では、「原則非公開」「8士業の請求理由の明示」などは示されているものの、多くの戸籍がコンピュータ化されていることにはまったくふれず、逆に電子認証で戸籍をやりとりする方向の見直しはおこなわれていない。
 戸籍はいうまでもなく個人情報であり、国連の「コンピュータ化された個人情報ファイルの規制のためのガイドライン(90年)」には「非差別の原則」として、「人種または民族的出身、皮膚の色、性生活、政治的意見、宗教的・思想的またはその他の信条、労働組合や結社の会員であることに関する情報を含め、不法なあるいは恣意的な差別を生じさせそうな情報は、蓄積されてはならない」と明確に規定されている。
 戸籍は解体されるべきものであるが、そのためにも、戸籍制度の成りたち、家族単位の登録システムの問題点、自己情報の管理などの学習資料にぜひ。   (E)

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)