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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2271号/06.06.05
 狭山事件再審弁護団は5月23日、東京高裁に第3次再審請求を申し立てた。中山主任弁護人は、新証拠をもとに総合的に判断すれば、再審開始決定以外の結論はない、と強調している
▼これまで裁判所は証拠を個個バラバラに判断し、とにかく有罪なんだという所に逃げ込んできた。はじめに結論ありき、といわれてもしかたがないだろう
▼問題は、逃げてきた裁判所を、どう事実調べへ持っていくのかという点。一つひとつの新証拠が全体のなかで持つ意味を、裁判所にきちんと理解させることだ。運動体は世論を盛り上げることだ
▼さまざまな事件で、裁判所の認定と違う事実が出れば、当然にも新鑑定をもとに争うことになる。鑑定などをもとに、法廷で事実の審理がされるべきだ
▼殺害方法が異なり、故意がなければなおさらだ。山口県光市でおきた殺人事件の例もそうだ。マスメディアは、弁護人が最高裁の口頭弁論に欠席したことをとりあげ、極悪犯を弁護するとはなにごとだ、死刑になりたくないから新鑑定を出してきた、などと弁護人への個人的な誹謗も含めキャンペーンを展開している
▼明らかになったのは、裁判所が認定してきた殺害方法は、極悪非道の犯罪者として、当時少年だった被告を描くために用意されたということだ
▼少年犯罪に死刑を持ち込むことを目的にするのでなく、事実をしっかりと見つめ、それにそった判断を最高裁はすべきだ。

 

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