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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2288号/06.10.02
 本紙主筆だった師岡佑行さんを偲ぶ会は多くの人たちが駆けつけ、大盛況だった。師岡さんを偲ぶ会は、この後も、立命館大学関係者、兵庫県尼崎市で活躍する人びとを中心に、2か所でひらかれる。生前の師岡さんの活動の幅広さと人間関係の豊かさを偲ばせる
▼偲ぶ会の翌日、9月23日に京都府連顧問の安田敏彦さんが亡くなった。75歳だった。安田さんは中央本部の元顧問でもあった。にこやかな笑顔が忘れられない
▼京都での部落解放運動の敗戦後の苦難の時代を先頭に立って切りひらいてきた。市内の東三条の部落を組織化してきた。その頃のことを聞くと、「祇園で西部劇してたがな」と目を細め、笑顔で語る
▼豪放磊落を絵に描いたような性格。しかし、常に周りの人への細かい気配りも忘れなかった。2年前にあったときは、若い頃からの夢だった外国車のスポーツカーがもうじき届く、ようやくそれに乗れる、と喜んでいた
▼京都府連の民主化連動を直接担った人たちが、亡くなっていく。寂しい限りだが、その魂はいまの府連のなかにも確実に受け継がれている
▼「戦後」をつぶし、新たな時代を作るというのが安倍新首相の構想。そこでは時代の断絶が語られるだけ。新自由主義にもとづく排外主義の謳歌と格差社会の建設が目論まれる。自民党新3役体制はストレートにそれを表現したもの
▼私たちには闘いの継承と新たな創造、この2つが大切だ。

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