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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2297号/06.12.04
 サスペンダーとはズボンつりのこと。中央本部主催のさまざまな会合で執行部はいつも前に並ぶ。そのなかで組坂委員長が本部代表あいさつ、大野副委員長が閉会の言葉、そして高城統制委員長が団結ガンバローをおこなう
▼決意を込めたガンバローは、会議自体をぴしっと引き締める。これを担ってきたのが高城統制委員長だった。この3人をサスペンダーブラザーズとよぶ。名付けの親は大野副委員長
▼この1人の高城統制委員長が亡くなった。今年40回を迎え、熊本で初めてひらいた全研で陣頭指揮を執る高城統制委員長の姿が、公の場面での最後になった
▼じつはこのとき、入院先から抜け出してきていたのだ。体の異変を知ったのは今年の夏。病魔はじょじょに体をむしばんでいた
▼全研が終わり、知事が顧問を務める団体のアスリートにカンパを渡すために熊本県庁へ車で向かうとき、しんみりと「俺は不死身や思うとったけどな」といった言葉が耳に残る
▼上杉佐一郎元委員長との出会い、運動との出会いがなければ、俺はだめな人間になっていた、と常に語っていた。それだけに上杉元委員長が病床に伏したときはずっと付き添った。ふと着替えに熊本へ帰ったとき、危篤との知らせを受け、すぐさま車を飛ばし福岡に駆けつけた
▼運動とその指導者の人間的魅力が、また新しい魅力ある活動家、指導者を作り出す。その1人が高城統制委員長だった。合掌。

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