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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2320号/07.05.28

おばあちゃん先生が教える
ほんものの子育て

福知 トシ 著  角川SSコミュニケーションズ(定価1300円)

書籍画像

  「手のかかる子ほどかわいい」という言葉がある。もちろん、手のかかる、かわいい、は主観的な言葉だ。しかし、子どもをめぐる困難、あるいは困難を抱えた子どもとの出会いを前向きにとらえた視点を私は大切に思う。多様な困難が、部落や被差別者に集中してふりかかっているからだ。
  そんなことを思いながら、本書のタイトルにある「おばあちゃん先生」の言葉に立ち止まった。50年以上も保育をつづけ、多くの子どもとかかわってきた著者は、どんな眼差しの人なのだろうか、と。読んでみた。
  戦後まもない焼け野原の東京。食糧確保に忙しい大人に放り出され、道ばたで群がり遊ぶ子どもたちに、いまこそ保育が必要、とはじめた手作り保育。「子どもにとって大事なこと、本当に良いこととは」の基本姿勢が培われていた。今日までに築かれた「子育て」方法を貫く人間的な温もりが、とてもうれしかった。
  いま、「子育て」中の同盟員は高齢化で減ったかも知れない。だが、教育は解放への大切な視点を育む。再度、力点を置いてほしい。 (K・S)


 

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