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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2303号/07.01.22
 民主党によるイラク戦争に焦点を絞った政策論議で、共和党は中間選挙で負けた。にもかかわらず、ブッシュ米大統領はイラクに2万人も増派する「新戦略」を発表した
▼これまでの失敗の理由は、治安維持のために十分な兵士がいなかったこと、駐留米軍に多くの足かせがあったことだとしている。1日に100人以上が殺されるイラクの状況をこれまで以上に続けよう、ということだ
▼この政策、米国でも20%ほどの支持しかない。しかし強行しようというのがブッシュ
▼昨年末、ベーカー元国務長官を座長に、超党派の「イラク研究グループ」が戦争の失敗を認め、イラン、シリアとの対話をはじめ中東問題の包括的解決のなかで来年3月までに撤退を、という報告書を出していた。しかし、このままではますます「暴力の連鎖」が続くことになる
▼A紙の読書欄で外務事務官といっても現在は起訴されているために休職中だが、その佐藤優が宇野弘蔵の『経済原論』をとりあげている。「資本主義社会が自己完結しているとする宇野の言説が私の魂をとらえた」と
▼それは経済学は資本主義の崩壊を説くのではなく、社会主義の必然性は運動の実践自身にあることを宇野が示したからだ。いわゆるマルクス主義経済学からの脱却だった
▼平和は必然的にもたらされるのではない。戦争は最大の人権侵害というもとでの、反戦平和という運動がもたらすのである。

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