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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2306号/07.02.12
 柳澤厚生労働大臣が「15歳から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているか、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」と「これからの年金・福祉・医療の展望について」と題する講演で発言した
▼中央本部ではただちに抗議声明を出した。この発言、女性の人格を否定し、道具あつかいしたもので、当然にも多方面から批判の声が出ている
▼もっとも問題なのは「少子化対策」の先頭に立つ人が、こういう認識でしかない、ということだ。政府の対策の根底にあるのは、人間の生そのものの国家管理なのだ。だからこそ、少子化問題は対策ではなく、出産や育児などがスムーズにおこなえる社会をつくることが重要なのだ
▼またこの発言は憲法でうたう個人の尊厳や男女平等にも反するものだ。改憲を掲げる安倍首相が、現在の憲法原則すら投げすてて、柳澤厚労大臣をかばいつづけているのは改憲の先どり的姿勢ではないのか
▼「闘争機械」という言葉がある。これはフランスのドュルーズという哲学者がうみ出した概念。ゲーム感覚でゆったりと闘おうということで、ノマド(遊牧民)的生活をめざす。この生活とは「生活を多様化し、多面的に関心を伸ばし、狭くおのれをかぎらない生き方」のことだ
▼機会あるごとに弁明にあいつとめる柳澤大臣よ、ドュルーズに学び、みずからが大臣職を辞する以外に道はひらけないのではないか。

 

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