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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2323号/07.06.18

 沖縄で民衆運動の弾圧に公然と登場した自衛隊=日本国軍が、今度は戦前の憲兵隊と同じ役割を果たすことをかいま見せた
▼ことの発端は、6日に日共が記者会見をひらき、陸上自衛隊の保全隊がイラクへの自衛隊の派兵に反対する団体や人びとの情報を収集していることを示す内部文書を入手した、と発表したことだ
▼革新政党P、S、新左翼NL、連合系、民主党など、あらゆるグループが対象。しかも、「イラク自衛隊派遣に対する国内勢力の反対動向」と題するものは、ごていねいにも毎週毎週の動向、つまり、いつどこで、どの団体が、どのように行動し、参加者数は、までこと細かく報告している
▼しかも、日本地図の上に、どこでこの一週間の間に、どのような行動があったのかも書き込まれ、しかもグラフや写真というおまけまで付いている
▼保全隊とは自衛隊の機密保持を目的とした機関で、現在900人。こうしたことは逸脱行為そのものだ。あらゆる反自衛隊活動を監視・管理しようとするものだ。戦前に憲兵隊が、庶民の日常生活まで監視し、さまざまな弾圧を加えたのと同じ道を歩もうとしている
▼シビリアンコントロールとは、軍隊は中立で、その命令やあり方は政治が決める、というものだ。ところが、それをも逸脱し、米軍との一体化を図ろうとするのが、昨今の自衛隊の姿だ
▼改憲策動、日米軍事一体化策動を止めることがなによりも重要だ。


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