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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2325号/07.07.02

 失恋の失意のなかで、「あなたならどうする」と問いかけ、判断を迫る。1970年、いしだあゆみのこの歌はヒットした。70年安保闘争のなかで「あなたならどうする」と大書した立て看板があった
▼主犯格の.男が、じつは殺害行為の実行犯はこいつだとしゃべり、ある日突然、共犯者として逮捕される。こんなことが実際に起こった。52年7月、梅田義光さんは北海道の北見警察署によって逮捕された。連日にわたる拷問。やってもいない犯行を自白させられる。無実を訴え続けたが、58年に無期懲役が確定
▼どんなにくやしかったか。獄中で模範囚となり、71年に仮出獄となる。えん罪を晴らそうと再審請求をおこなう。82年、第2次再審で開始決定がおこなわれ、86年8月、札幌地裁で無罪をかちとった。日弁連会長は梅田さんの「不屈の精神力」をたたえた
▼梅田さんが狭山の集会で体験をしゃべったのが94年。集会後、ふぐを食べに行った。そこでひれ酒を頼み、アルコールを飛ばすために火をつけると「火がつく程の飲み物を平気で飲んでいた事にビックリ」していた。この店でも梅田さんの話から女将はえん罪を確信した
▼この不屈の精神をもった梅田さんが6月20日亡くなった。ご冥福をお祈りする
▼えん罪は過去のものではない。本紙の記事で明らかなように、今も続いている。えん罪をなくすための不断の努力が必要ではないのか。あなたならどうする。


 

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