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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2326号/07.07.09

 潮目とは細長く伸びた海面上の筋。その筋に沿って独自の波が立ったり、流れ藻やゴミ、泡などが集まっている場所のこと。これを読むことが大漁につながる。転じて、政治的な流れを読むこととなる
▼潮目が変わってきたとは共同通信配信の記事。自民党は参議院選挙の1人区で大敗という予想があったが、現在は国会会期を延長したことの効果が出てきだし、自民党が逆転した、という。つまり年金問題も、もう忘れ去られ、沈静化してきたというのだ
▼ところが、A紙の世論調査では安倍内閣の支持率は最低記録の28%になり、比例区では自民は18%、民主は25%の支持だという。一体どちらを信用したらいいのだ。もっとも、共同の記事は自民党の独自調査というのだが
▼05年の総選挙では、自民党による露骨なメディア戦略が練られたことが当事者も含めて明らかになった。この参議院選挙でも自民党は同じことを狙う。潮目を読みながらつぎつぎと新たなキャンペーンを打ち出してくるだろう
▼私たちに問われるのは、こうしたキャンペーンの意図を見抜くことだ。惑わされてはならない。一体全体、安倍内閣の閣僚はどうだ。女性は子どもを産む機械という厚労大臣。人権メタボ発言の文科大臣。原爆はしょうがない発言で辞めた防衛大臣。真相を隠したまま自殺した大臣
▼人権感覚のひとかけらもないのがこの面めんだ。これはもう倒すしかない。


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