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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2346号/07.11.26
 東京大学の駒場寮のなかを撮したカラー写真が文庫本の表紙を飾る。この本の主要舞台だ。「出会い、別れ、闘争、裏切り、死……青春の悲しみを昇華させた不朽の名作」と帯に書かれている
▼その名作とは『されどわれらが日々――』。柴田翔著の小説だ。つい最近、新装版がでた。1950年代の日本共産党の軍事路線の時代、その転換点となる55年の日共第6回全国協議会(いわゆる6全協)が、この小説の背景だ
▼この時代を生き抜いた若者の長文の手紙を中心に物語は展開する。そこからみえてくるのは、たがいが理解できない、コミュニケーションがはかれないことの悲しみ。たがいが分かり合えないことが分かったがゆえに、主人公の男女は別れる。相互不理解は、人間にとって必然なのか
▼1972年の日中国交回復のさいに、田中首相の「わが国が中国国民に多大のご迷惑をおかけしたことについて、私は深い反省の念を表明する」という演説が問題にされたことがある。ご迷惑という言葉の中国語との使い方の違いが原因だった。このとき、周首相と毛主席は、日本語の意味を理解し、コミュニケーションをはかった
▼大阪市長選挙で、見事に民主党がおす候補が当選した。今後の総選挙の行方を占う意味でも貴重な勝利だ
▼問題は、今後の政策のあり方などをめぐり、コミュニケーションをどうはかり、民意をもとに政策を展開していくのかだ。

 

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