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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2380号/08.07.28
 温暖化がすすむなかでクリーンエネルギーだとして原発がもてはやされる。C02をほとんど排出しないからだという。しかし、ウランの採掘、加工、運搬などでおびただしいC02が排出されているが、そのことは無視
▼しかも日常的運転や事故時の問題、放射能汚染の問題などは意識的に枠外に置かれている。いいところだけを強調し、見せつけよう、というものだ
▼食糧高騰のなかで、いま、声高に叫ばれているのがバイオ(遺伝子組み換え)作物の栽培。「環境を保護しながら、増える食糧需要を満たさなければならない。私たちはその役割を果たしていく」と宣言するのはモンサルト社の最高経営責任者だ
▼いわく、トウモロコシ、大豆、綿の主要農産物3品目で収量を倍増させる種子を開発し、栽培に必要な土地、水、燃料の量を3分の1削減する、と。なるほど、いいもの尽くしのように聞こえる。しかし、その実態は
▼ここでも原発と同じトリックが使われている。毎年、開発された種子を買わされ、年をへるごとに種子の環境適合性は弱まり、新たな農薬などが必要になる。しかも人体への影響は未知数であることなどが隠されている。根底にあるのは資本の論理だけだ
▼新自由主義、市場原理主義による、歴史の揺り戻しや、歴史作用への逆襲が起こる。それは部落解放運動にたいしてもだ。いまは新たな段階にある、との自覚が必要なのではないか。

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