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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2452号/10.01.11
 都会に来ると青年や子どもたちの姿を見ることができる、とは友人の話。なんのことかと思いLや、農村部では若い夫婦が都市部へ出て、残っているのは高齢者が圧倒的多数という。「限界集落」とも最近はよばれている。だから、都会に出てくると日頃は見ない青年や子どもの姿が珍しく、思わず声をかけたくなる、という
▼中国の山間の農村で昨年11月に起こったのが、爆竹作り中の子どもたち13人が死傷するという痛ましい事件。事故にあったのは7~14歳の子どもたち。午前3時から働いていた子もいた
▼仕事は爆竹を導火線のひもにつなげることで、900個で約4円。1時間に3組がやっと。それでも校門近くの砂糖をかけたピーナツを稼いだお金で買うことを楽しみにしていた
▼なぜ、早朝から隠れてこんな労働をしていたのか。村の7割の世帯が親が出稼ぎで不在。祖父母が子どもたちの面倒を見る。「留守村」問題といい、残された14歳以下の子どもたちは4000万人以上。急激な経済成長のもとでの貧富の格差が原因だ
▼地球温暖化問題でC02の削減などを話し合ったCOP15が終わった。当初の予想どおり、拘束力のある合意はできなかった。先進国と途上国などとの意見の相違が浮き彫りになった
▼ここでも根底にあったのは貧困の問題。それを温暖化との関係でどう克服するのか
▼みんなで知恵を出し合い貧困も克服する途を歩む、という初夢を見た。

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