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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2454号/10.01.25
 「これはもう戦争だ」とはある女性議員の発言。いうまでもなく、政権与党―民主党の小沢幹事長と検察とのバトルのことである。民主党大会の前日、国会開会の直前を狙ったかのように小沢幹事長の側近とされる人物、3人が逮捕された
▼鳩山首相の激励も受けた小沢幹事長は、くだんの党大会で、納得できない、不動産購入の資金は弁護士を通じて説明してある、やましいことはない、と発言し検察とあくまで闘う姿勢を示し、国会議員をはじめとした党員から異論は出なかった
▼検察は昨年の西松建設問題いらい、ターゲットを絞り、関係者から証言を取りながら、今度は不動産疑惑で攻めてきた。野党になった自民党は、「政治とカネ」の問題を国会で追及するというが、しらける思いをする人が多いことも事実
▼これが戦争ならば、官僚機構のトップを自認する検察が民主党政権を好まず、引きずり下ろしたがっている、ということを示す。もともと対米自立派の田中派は狙われ続けてきた歴史もある
▼内閣、民主党の支持率は落ち、検察の目標は達成しつつあるように見える。世論は小沢幹事長に説明責任を求めている。それはそれで当然だろう
▼だが正義を検察がかざすなら、捜査手法もふくめて透明化し、全取り調べ過程を可視化することでこそ担保すべきではないのか
▼説明と可視化の両方がそろってこそ、納得のいく判断を私たちがすることができるではないか。

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