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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2484号/10.09.06
 さまざまな業界にタブーというものがある。たとえば新聞業界、漢字だけが続く見出しはタブー。これを「戒名見出し」という。文字どおり、戒名のようだからだ。しかし、「交通事故で10人死亡」など、算用数字が入ることで救われることがある
▼「店長刺殺逮捕状請求/福井県警 強盗殺人容疑」というA紙の見出しを見たときは驚いた。大商業新聞で、こんなことが許されるのか、と。これも暑さが続くせいか
▼円高ドル安が続くなかで、日銀が資金供給の追加緩和を決定した。全部で30兆円規模だという。政府も追加経済対策の基本方針を決めるという。しかし、これも熱い盛りの焼け石に水。事態の根本解決にはほど遠いというのが実感だ
▼新日本プロレスの選手であり、鬼コーチであり、解説者であった山本小鉄が亡くなった。裏切りや陰謀術策が渦巻くプロレス界で団体を裏切らず一途に尽くした。小さい体だからこそ人一倍努力し、トップをめざし、後進を育てた
▼プロレスは相手を傷つけやっつけるためにやるのではない。シナリオのもとでたがいの持てる技を見せ、相手の技を受け、生きざまを賭けた戦いを見せる。そこから観客の感動を引き出す
▼巨大な2人が最終戦争よろしく雅致ガチンコ勝負を賭けるのはよくない。国民に感動を与えるシナリオ(政策)を完成させ、そのもとで闘い、握手を交わす、というのが事態の根本解決への途だと思うのだが、どうだろうか。

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