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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2639号/13.10.21
  「水銀に関する水俣条約」が採択された。これは人の健康と環境を守るため、生き物に有害な水銀のとりあっかいを規制する条約。国連環境計画の外交会議が熊本県でひらかれ採択されたものだ
▼この会議へのビデオメッセージで安倍首相は「水銀による被害と、その克服を経たわれわれだからこそ、世界から水銀の被害をなくすため先頭に立って力を尽くす責任がある」とのべた
▼だが、本当に「その克服を経た」のだろうか。「まだまだ苦しんでいる人がおり克服とはいえない」「憤りを感じる」という声があがった。現実にあることをもうなくなったかのようにいう。同じような言葉が、オリンピック開催地を決めるときの演説でもあった
▼「汚染水の影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と発言したものの、すぐに現場から否定された
▼あるいは先月訪れた米の保守系シンクタンクでは「積極的平和主義」なるものを打ち出した。聞こえはいいが、実際は憲法9条を否定したうえで「PKOや国連の集団安全保障権をよりいっそう積極的に参加できるよう」にしようというもの。米とともに世界を舞台に戦争をというものだ
▼「十分に大きなウソを頻繁にくり返せば、人びとは最後にはそのウソを信じるようになるだろう」とナチのゲッペルスが語っている
▼ナチばりの大きなウソのでたらめさを暴露することが重要だろう。

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