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部落問題資料室
NEWS & 主張
2年半も差別投書が
「エッタ死ね」などと
四国学院大学は「声明」掲示
「解放新聞」(2002.8.12-2081)
 【香川支局】四国学院大学が六月三日、吉田卓司・四国学院学長名で、「四国学院生徒への差別投書事件」の犯人にたいして声明文を出した。
 事件は、二〇〇〇年一月一日、当時、同大学一年生だったTさんの携帯電話に、「オマエナンカシンデシマエコロシテヤル」という内容のショートメールが二回入り、翌日も同じようなショートメールが入った。さらに一月五日から、「エッタ 死ね」などの文字がならべられた差別投書がくるようになったもの。今年四月までに八回も差別投書がTさんに送られている。
 同大学は、今年四月に差別投書が送られてきたあと、五月七日に「差別事象対策特別委員会」を再発足し、六月十日までに四度の委員会をひらいている。またこの間、大学として香川県連やTさんの出身支部などと協議しながらとりくんできた。このとりくみを受けて今回、正面玄関掲示板に声明文を出した。
 声明文について大学は、この差別事件を知らない多くの学生や教職員に公表するとともに、犯人にたいし大学側の決意をのべるためだとしている。また、差別を許さない、なぜ起きるのかを幅広く訴えるため、六月のマイノリティウィーク中にTさんの講演を、七月には部落問題委員会主催の講演会をひらく予定。
 Tさんは、「正直ものすごく悩みました。学校を辞めたい、死にたいとまで思いました。サークルの仲間までも疑いの目で見てしまうようになり、人間関係がうまくいかなかったこともあります。地元の支部員から励まされたこともあった。いまは吹っ切れています」と語っている。

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