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「再審へ力を
石川一雄さんのメッセージ
10.31

「解放新聞」(2004.11.01-2192)

 

 特別抗告審も最大な山場を迎えた今日、寺尾不当判決30カ年糾弾集会に決起された全ての皆様に心から感謝の一文をお届け致します。返り見ると寺尾判決から年が経過してしまった訳でありますが、彼の時、私を含め、弁護団も其れ迄の寺尾裁判官は民主的な判決を出していたこともあって「寺尾裁判官ならば、狭山事件の冤罪性を理解し、無罪判決を出すであろう」と楽観的な見方に足元を掬われました。以後、沢山の無実の証拠が次々に明らかになりながら、「無実」を勝ち得ない儘、今日に至っていることに対し、無念の思いは禁じ得ないながらも、彼の時から年経った今も永遠と狭山再審実現を目指して、支援活動を続けて下さって居られる皆様方のお心に私はどれ程救われたか筆舌に尽くしえない程の感謝を抱きつつ、差別の「根源」を狭山裁判を通して、世の人々に知らしめようと、自らを奮い立たせて、確定判決以降も精一杯闘い続けて参りました。
 言及するまでもなく、最高裁による切迫情勢の中にあって、皆様方、夫々が創意工夫され、狭山再審闘争が、「差別糾弾闘争」の位置づけが大衆的に承認されるべく、新100万人署名貫徹と共に精力的に展開されています。
 正に「狭山勝利」こそが、「差別をなくす」ための「試金石」として、私自身も大勢の人に働きかけ、必死に支援連動の協力を呼びかけているところです。
 此の天王山ともいうべき「特別抗告審」に於いて、種々な鑑定書等から見て、最高裁は最早、先の高木、高橋決定の不当性を速やかに認め「事実調べ」を行うべく東京高等裁判所に「差し戻し」して「事実審理」を行う以外にないと思いますが、そういう意味でも、今日までの狭山支援運動の歴史的闘い、実践を集約する今日の「糾弾」集会と、その後に結論が出されるであろう司法当局の「判断」に対し、少なからず影響を与えるものと確信いたします。
 元より、如何にガードが硬い司法権力といえども、私が再武装して闘うならば、どんなに厚い壁であろうとも突き崩せない筈はありません。だからこそ私は正論で進む一方、権力と一切妥協しない強固な意志を全面に出して不屈に闘っているのであります。何れにせよ、無実の罪で32年間も拘禁生活を余儀なくされたこともさることながら、現在に至っても「殺人犯」の汚名は着せられた儘であり、然も、斎藤一連鑑定の結果、高木、高橋決定なるものが、如何に好い加減な「論理」で再審・異議審を棄却したかなどを思うと、あら
たに怒りがこみ上げてきますが、皆様方も私同様に憤慨すると同時に「石川が差し戻しを勝ち取るまでは最高裁を包囲し続ける」とテコでも動かない姿勢を貫いておられるので、私自身も更に支援者皆様に喚起すると共に、「本審で絶対『事実調べ』を実現させるんだ」の意気込みで闘っております。何卒本会の皆様も、厳しい姿勢で司法当局の不誠実な対応を許さないよう監視すると共に、一日も早く「事実調べ」が行われますよう最高裁に要請活動して頂きたく、此処に再度お願い申し上げて右石川一雄の御挨拶といたします。今日は本当にありがとうございました。

 石川一雄
    寺尾不当判決30カ年糾弾
    再審実現決起集会参加ご一同様


 

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