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部落問題資料室
NEWS & 主張
人権教育で実践交流
反戦・反横の発信場所で
「解放新聞」(2005.3.7-2209)
 日教組人権教育実践交流集会が2月11、12日、広島市内のホテルでひらかれた。これは、14回目を迎えるもので、これまで北海道、沖縄などでも開催し、さまざまな人権教育のとりくみの交流を積み重ねてきた。今回は平和・人権・環境・共生を基調に、反戦・反核・反差別の発信場所でのとりくみを学び、深めようと広島でひらかれたもの。集会には200人が参加した。
 日教組、全同数の代表とともに、得田正明・部落解放同盟広島県連副委員長が来ひんあいさつにたち、理念を明確にした教育基本法を守ることが、同和教育・平和教育の正義、真実の希求につながる、と語った。
 特別報告では、広島の北部地区部落解放子ども会の代表7人が、平和行進のとりくみをのべた。このなかでは、記録ビデオ「暑い夏の闘い」も上映された。子どもたちは、反戦・反核・反差別というあたりまえのことさえ現在の教育行政のもとで許されない、という状況も指摘した。

教育とは生きる
力をつけること

 部落解放文学賞に入選してきた井上ハツミさんが「私と解放連動」と題して記念講演。16年前に識字に目覚めたことを語った。自分ほどつらい思いをした人間はなかったと思っていた、それで人の生い立ちを聞いたときも痛みがわからなかった、と語りながら、被差別者としてみずからの半生のなかで見えてきた他者との関係、温もりをのべた。そして教育とは生きる力をつけることだ、と強調した。
 各県報告では、滋賀からブラジルなどからの帰国者へのとりくみなどがだされた。
 2日目は、教育基本法と子どもの人権、部落問題学習のとりくみ、両性の自立と平等をめざす教育、障害児の進路を保証する教育の4分科会で報告・討議がおこなわれた。

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