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部落問題資料室
NEWS & 主張
「部落の人はずして合併を」
「明るい町」つくるためとハガキで役場に
「解放新聞」(2005.4.11-2214)
 【兵庫支局】「部落の人をはずして合併したら明るい町が出来ると思います」――市町村合併がすすんでいるなか、部落がたくさんある町とは合併したくない、という趣旨の悪質極まりない差別ハガキが、昨年8月から今年の2月にかけて4通、役場に送られてきた。県連と地元支連協は、2月28日、A、B、Cの3つの町行政幹部と確認会をもった。

市町村の合併問題をめぐり

 差別ハガキは、1通目が昨年8月7日付で「A町役場合併会」あて、2通日が同じく8月10日付でB町の「役場合併係」あて、3通目が12月11日付でC町役場の町長あてで、差出人は「A町の老人より」、4通目が今年の2月27日付で同じくC町役場の町長あて、の4通。誤字もあるが、原文を復元(別項参照)。
 これら差別ハガキは、部落にたいする憎しみ、蔑み、嫌悪感、差別感情をあらわにし、合併に反対することをそそのかしている。合併の動向をよく理解した上で、部落民と同じ町民になるのは嫌だといっている。部落民を排除したいという悪辣な差別投書であり、絶対に許すことはできない。2月28日の確認会では、①差別投書事件であること②これまでの同和教育のとりくみを再度検証し、差別を払拭するためのとりくみをすること、を確認した。
 また支連協と県連は、この差別事件をどう受け止め、何が背景にあるのか、今後どのような方策を講じるのか、3町が協議し、文書で示すよう要望をおこなっている。
4通の差別八ガキ(要旨)
※1通日 合併をすると又同和部落が多くなるから止めて欲しい。B町の友達も同じ事を言っています。もし出来るなら、どちらも部落の人をはずして、合併を出来ませんか、そしたら明るい町が出来ると思います。
※2通目 A町と合併しないで下さい。僕らは反対です。A町は部落がⅩとYと、二部落有るそうです。部落の人は、嫌いです。今の町がいいです。
※3通日 A町Z区の婦人会の井戸端会議では、C町は同和部落が沢山在るから、C町は全体に入れないでほしいと希望をしていましたね。
※4通日 A町は全区ですごく同和部落を嫌がっている町です。C町は確かに部落が多いですから、事業が後れているからの考えは1/4ですよ、断念ですね。真実はA町は差別が酷いですよ。

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