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部落問題資料室
NEWS & 主張
5月23日に狭山市民集会
拡大全国狭山活動者会議 狭山住民の会全国交流会
第3次再審請求にあわせ
「解放新聞」(2006.04.17-2265)

 拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会を4月3日午後、東京・中央本部でひらいた。これは、5月23日に狭山弁護団が第3次再審請求を東京高裁におこなうことにあわせ、狭山闘争を各地で地道に展開しようとひらいたもの。中山武敏・主任弁護人が第3次請求のポイントをのべ、松岡書記長が闘いの基本的な方向を示した。市民の会の鎌田慧・事務局長も運動の課題をのべた。また、各地の代表がとりくみ報告もおこなった。会議には24都府県連から同盟員、住民の会、共闘の代表120人が参加した。会議のあとは、市民集会実行委員会の会議がおこなわれ、5月23日の集会のもち方について論議した。

新たに100万人署名も

 組坂委員長は、幅広い世論を巻き起こしながらなんとしても勝利しよう、部落差別にもとづくえん罪にたいする勝利なくして部落解放の大道はひらけない、5.23成功へしっかり努力してもらいたい、と語った。石川一雄さんは、第3次が最後だとの思いで闘う、と決意をのべた。早智子さんは、みなさんの闘いと真心に感謝したい、とこの間の運動の広がりの実感をのべた。
 中山主任弁護人は、第3次再審の根本的な課題として、被告人・弁護団の立場、つまり白鳥・財田川決定の立場に裁判所を立たせ、総合的判断にもち込み、合理的疑わしさがでてくれば、疑わしさは被告人の有利にという刑事裁判の原則に立たせることができるのかどうか、ここが一番の決め手だ、と強調。第3次再審では、2次での最高裁の棄却決定がいかにおかしいかを明らかにし、なんとしても事実調べをおこなわせる。そのためには大きな世論が必要だ、として支援を訴えた。また、筆跡や万年筆をめぐる問題を軸に、いま申立書、新証拠を準備していることを語り、証拠開示請求もおこなうことを示した。そして、連動の原点に戻り、心を一つにして運動をもう一回盛り上げていこう、とよびかけた。
 基調報告で松岡書記長は、当面のとりくみとして、5月23日の市民集会、同日夕方からの弁護団による第3次再審の新証拠や申立書の中身を示す学習会などを提起。弁護団に新たに10人の弁護人が加わったことは、狭山の広がりを証明している、より広範に世論を巻き起こそう、広げるためのとりくみをしていこう、と訴えた。また、43年間も無罪を訴えつづけている人がいる、という訴えがポイントだ、毎日が狭山デーの気持ちで部落差別によるえん罪を許さない、という闘いを、とよぴかけた。
 市民の会の鎌田事務局長は、5月23日の集会を最大限の結集でがんばりたい、第2次再審では最高裁の突然の棄却で逃げられたが、第3次が本番、今度は簡単に逃がさない、裁判所を世論で追いつめていていこう、と語った。申し立て後には、新たに100万人署名を展開し、地下水がしみわたるようなネットワークを創り出していこう、と訴えた。
 各地からは、事前集会をもつこと、定期的におこなっているビラまきの報告、バッジにパンフもつけて販売を計画、などの報告がされた。まとめで松岡書記長は、100万人署名をスピードアップしてやりとげていこう、とよぴかけた。

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