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部落問題資料室
NEWS & 主張
「ピンチをチャンスに変える」
60回大会記念レセプションで
「解放新聞」(2007.07.30-2329)

 【滋賀支局】「ピンチをチャンスに、水平社宣言の原点に立ち返り熱と光を」と県連は、第60回定期大会(2328号)を記念して6月24日、大津市のプリンスホテルで定期大会後に「記念レセプション」をひらき、澤田史朗・副知事をはじめ県内選出の国会議員、県議会議員、各市町村、労働組合など県内の各界各層から450人が参加した。
  記念レセプションは、近江八幡市協幹部による不祥事や大阪・京都・奈良であいついだ不祥事の発覚による部落解放運動の戦後最大の危機を「ピンチをチャンスへ」を合言葉に、失った信頼を取りもどす新たな部落解放運動をスタートする決意を内外に表明することを目的にひらいたもの。
  レセプションで建部五郎・県連委員長は、「部落解放運動は戦後最大の危機を迎えている。第60回定期大会で組織の点検・改革とエセ同和行為を防止するためのとりくみなどを盛り込んだ運動方針を確立した。この運動方針を実行に移してこそ、失われた信頼をとりもどせるものと確信している。定期大会と記念レセプションを契機に「ピンチをチャンスに変える」を合言葉に新たなる部落解放運動を創造するスタートにしていきたい」と部落解放運動の信頼回復に向けた決意を表明した。
  つづいて松岡中央書記長が、「部落解放運動の再生に向けて」と題して記念講演をおこない、「不祥事を口実にした同和行政、人権行政の後退は、人権確立社会の実現に逆行することであり、断じて許せない。人権政策の確立に向けて各界各層の人びとの力を結集して闘いを前進させよう」と訴えた。
  県行政を代表して澤田副知事が、「県も人権尊重の社会づくり条例を制定して、部落差別をはじめ、あらゆる差別の撤廃に向けてさまざまなとりくみをすすめている」とあいさつした。
  さらに各界各層からの連帯のあいさつを受け、県連・支部役員との懇談をすすめた。
  終了後、県連は、「予想をこえる450人の人びとが参加してくれた。部落解放運動にたいする連帯と期待のあかしでもある。私たちは、この期待を裏切らない確かな部落解放運動を前進させていかなければならない」とのべた。


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