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部落問題資料室
NEWS & 主張
ケータイに差別サイト
「部落に多く見られる名字」など
「解放新聞」(2008.02.25-2358)
  【和歌山支局】「エタ、否人、ばば汲」などと、昨年12月、携帯電話を利用した差別書き込みが発見された。書き込みは複数のサイトにわたり、部落差別、障害者差別、外国人差別など広範囲にわたることが確認され、今後も拡大することが懸念される。

拡大を懸念
 書き込みが確認されたサイト名は、「部落に多く見られる名字」「「かたわ」ってどう言う意味?」「在日の人達は」「エタ、否人、ばば汲」の4つで、現在は削除されている。
昨年、12月7日に「部落に多く見られる名字」が発見され、以降3つのサイトを確認。発見後は、ただちに県人権政策課と市人権・同和啓発課に報告。県から和歌山地方法務局へ削除依頼をおこなった。また、関係部局長の連名でサイトを経営するA社に「申し入れ」を送付し、年末にはすべてが削除された。
 この差別書き込みは、兵庫県内にあるA社が経営する携帯電話端末無料ホームページを利用し、「アロチの噂」という名前で立ち上げられたなかに、さまざまなサイトがつくられ、サイト利用者は、利用規約に合意し年間料金を支払えばサイトを作成・管理することができるというもの。
 今回発見された「アロチの噂」を掲載しているサイトには、和歌山県内に関するサイトが「アロチの噂」をふくめ106登録されている。この106のサイトは、基本的にパソコンでの閲覧は可能だが、「アロチの噂」のような差別的書き込みがされているサイトについては、パソコンの閲覧が拒否され、携帯端末に「アロチの噂」のURLを送信させ、メディアなどへの保存を不可能にする方法がとられている。
 このように、匿名で書き込みができ、パソコンでの閲覧を拒否し、携帯端末へのURLを送信させるプログラムがなされている差別落書にたいして県連は、県や法務局と連携でとりくみをすすめ、今後、差別書き込みが発見された場合、県や市担当課へ報告し、削除依頼をおこなっていく、と話した。


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