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部落問題資料室
NEWS & 主張
石川さん夫婦が東京高裁
前でマイク握り訴える

「解放新聞」(2009.11.09-2443)

えん罪がはれ、心の底から笑える日が1日も早く
  「私は、あと3か月で71歳になります。なんとかこの3次で、裁判長の前で、無罪、無実であると、この言葉を聞きたい。事実調べをすれば、かならず私の無実が明らかになる。検察官の隠しもつ証拠をすべて開示し、事実調べし、石川一雄の真実を見きわめていただきたい。ぜひとも勇気をもって、私たちの声に耳を傾け、再審開始決定を出していただきたい」
  10月28日の朝、霞が関の官庁街に勤める公務員など、多くの人たちが行き交う東京高裁の前で、狭山事件のえん罪被害者、石川一雄さんは、証拠開示と事実調べ――再審開始への支援を訴えて、マイクを握りしめた。
  埼玉県連と関東ブロックを中心にとりくんでいる「狭山事件・証拠開示」東京高裁・高検緊急アピール行動の一場面。この日の情宣活動には、石川一雄さん、石川早智子さん、狭山事件の再審を求める市民の会の庭山英雄・代表、片岡中執をはじめ、東京都連、埼玉県連北足立郡協、県南石川一雄さんを支援する会から、11人が参加した。
  東京高裁に向かい、漫画家の石坂啓さんが書いたイラストが入った大きな横断幕を広げ、道行く人に、えん罪・狭山事件をアピール。狭山事件への支援をよぴかける紙片を入れたティッシュを配り、署名活動もおこなった。
  石川一雄さんにつづいて石川早智子さんもマイクをとり、「夫、石川一雄は無実です。裁判所も過ちを犯します。おかしいと思えばもう一度調べ直す、再審をひらく勇気をもっていただきたい。公平な裁判を。公正な裁判を。夫が生きて元気なあいだに再審が開始され、えん罪がはれる、それが私の願いです」とアピールした。
  「証拠を開示してほしい。事実調べをしてほしい。人間として当然の権利です。石川一雄が、えん罪がはれ、心の底から笑える日が1日も早くきてほしい。それには多くの証拠が開示され、事実調べがされ、無実が明らかにされなければならない。夫、石川一雄は無実です。不正義は許されません。不正義を許さないみなさんの声を届けてはしいのです」と、行き交う人びと1人ひとりをまっすぐに見つめ、証拠開示、事実調べ―再審開始への支援をよぴかけた。

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