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部落問題資料室
NEWS & 主張
第69回全国大会
全力をあげて
部落完全解放・人間解放の「よき日」へ

「解放新聞」(2012.04.09-2564)

 部落解放同盟第69回全国大会を、3月30、31日、大阪・大阪府立労働センター(工ル・おおさか)工ルシアターを主会場にひらき、代議員、中央役員632人が出席。大会では、差別のない日本社会の実現へ大事なステップとなる「人権侵害救済法」を、今国会で全力をあげて闘い、成立をはかることをあらためて確認。新たな執行体制のもとで「救済法をはじめ、狭山第3次再審、人権のまちづくりのとりくみ、反人権派との激しい闘いがまっているが、心を一つにして、部落完全解放・人間解放の「よき日」をめざし、全力をあげ」(組坂委員長の新役員代表あいさつ)闘いぬく決意を参加者全員で共有化した。

救済法を今国会で
  第69回全国大会では西島書記次長が開会あいさつ。全員で解放歌をうたった後、水平社宣言を岸田副委員長が朗読。議長団に巽千津子(奈良)、大宮弘子(広島)さんが就いた。
  中央本部を代表して組坂委員長は、全国水平社創立90周年記念集会の成功で、人権確立の闘いは多くの仲間を作り、部落差別をなくすことが可能との確信をもった、と感想を語り、「人権侵害救済法」の今国会制定、狭山再審、人権のまちづくりのとりくみを強調。あわせて、水平社創立宣言を世界記憶遺産にとよびかけた。また、東日本大震災での犠牲者、志半ばで倒れた同志にたいする黙祷をよびかけ、おこなった。
  来賓あいさつでは、大谷暢顯・部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会会長(真宗大谷派門首、代読=麻生英城・真宗大谷派解放運動推進本部事務部長)、中野寛成・民主党常任幹事会議長(衆議院議員)、山本幸三・自民党政務会副会長(衆議院議員)、西博義・公明党同和対策等人権問題委員会副委員長(衆議院議員)、服部良一・社会民主党(衆議院議員)、古賀伸明・日本労働組合総連合会会長、加藤友康・部落解放中央共闘議長(日本労働組合総連合会副会長、情報産業労働組合連合会中央執行委員長)、石村栄一・全国人権教育研究協議会理事長、中山武敏・狭山事件再審弁護団主任弁護人から祝辞をいただいた。
  来賓紹介のあと、渕本稔・大会運営委員長が大会の成立を報告。石川一雄、早智子さんが狭山再審闘争への大きな支援を訴えた。
  その後、報告事項として一般活動報告を谷元書記次長が、財務・会計決算報告を吉田財務委員長が、会計監査報告を篠原会計監査委員が、中央組織規律委員会報告を谷田中央阻織規律委員会副委員長がそれぞれおこなった。
  午後からは、提案事項として一般運動方針案を松岡書記長が、財務・会計予算方針提案を吉田財務委員長がおこなった。
  午後3時すぎからは、3分散会会場で運動方針案などの討議とともに、中央執行委員会構成役員、中央組織規律委員会役員の選挙をおこなった。
5代議員が全体討論
  2日目は、前日の討議をもとに各分散会の報告が議長からおこなわれ、全体討論では京都、大阪、鳥取、福岡、奈良の5代議員が、①東日本大震災復興支援②戸籍などの不正取得⑨インターネット上での差別記述④水平社博物館前での差別街宣一などヘイトクライム、などの課題を訴えた。
  これらの討議と分散会での論議を受けて松岡書記長が本部答弁と集約に立ち、諸課題についてあらためて本部の考え方を示した。
  つづいて報告事項、提案事項をすべて賛成多数で採択した。
  大会スローガンを確認した後、西川通孝・選挙管理委員長が選挙速報をもとに、役員選挙で中央執行委員会構成役員、中央規律委員会委員長・副委員長の信任投票結果と中央委員会構成役員、中央組織規律委員会委員を報告。組坂委員長が新執行部を代表して、力を合わせ部落完全解放・人間解放のために闘い抜く決意を示した。
  大会宣言を福田中執が提案し、採択。議長団退任あいさつに続き、「差別裁判うちくだこう」を全員でうたった後、組坂委員長の力強い団結ガンバローで2日間の大会を終えた。


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