pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
原発を廃炉へ

「解放新聞」(2012.06.18-2573)

 脱原発社会の実現をめざすとりくみは、3.11の東京電力福島原子力発電所の事故で、決定的な転換点を迎えた。「人類と核はあいいれない」という言葉を具体化する大きなうねりを作り出した。6月6日夜、「さようなら原発1000万人アクション」実行委は、日比谷野外音楽堂に2300人を結集して「許さない!大飯原発再稼働 さようなら原発1000万人署名第 1次集約集会」を開催した。これまでに集まった署名は722万2297筆。1次分として野田首相に届ける。
  集会では、よびかけ人の鎌田慧さん、大江健三郎さん、落合恵子さんがあいさつをしたほか、集会賛同者である評論家の佐高信さんも発言。福井現地からのとりくみ報告や、署名活動のとりくみ報告がおこなわれた。集会冒頭には、歌手の加藤登紀子さんが熱唱。「首相に命を預けた覚えはない」と大飯原発再稼働の動きを批判した。集会へは東京都連がとりくんだ。
  鎌田さんは、「経済優先で再稼働をすすめる人たちは、人が死んでもいいと思っている。未来の子どもたちのために再稼働を許さず、原発を廃炉にする闘いが必要だ。署名は継続する。1000万署名を達成しよう」と訴えた。大江さんは、「3.11は日本人に大きなモラルを与えた。そのモラルを感じないのがいまの首相だ。自分たちのやり方を大切にして生き方をしっかりつくっていこう」と厳しく批判。落合さんは、「何があってもけっしてあきらめない」とのべ、脱原発社会のために「見たことを語っていこう。証言を続けていこう」と語りかけた。また、佐高さんは、「事故がおきたとき専門家は、安全だ、メルトダウンはおきていないといい続けていた。専門家とはいかがわしい存在だ。水俣病の原因を否定し続けたのも専門家だ。そのため被害をひろげ、新潟水俣病をひきおこした」と批判した。
  集会後、参加者は、東京電力本社前、銀座をとおって鍛冶橋駐車場までデモ行進した。
  実行委は7月16日には、代々木公園で10万人集会を予定している。全国からの参加で脱原発社会への意思表示をおこなう。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)