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部落問題資料室
NEWS & 主張

「のりこえねっと」設立
ヘイトスピーチなど許すなと

「解放新聞」(2013.10.14-2638)

 「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」(のりこえねっと)が9月25日、都内で設立された。共同代表には、在日コリアン三世の辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)ら20人とともに部落解放同盟の松岡書記長も就任。東京・新大久保で「キックオフ記者会見」をひらき、活動をはじめた。
  松岡書記長は、水平社博物館前差別街宣事件にふれ、「ヘイトスピーチを許す社会は差別を強化する社会。私たちは「水平社宣言の「人間性の原理に覚醒する」ー違いを乗り越えていこうという社会へぜひとも声をあげたい」と語った。
  「のりこえねっと」は、街頭やネット、メディアで在日コリアンを標的に執拗に展開されている差別、偏見、排外、攻撃の言説ー「ヘイトスピーチ」の現実をふまえ、設立したもの。「設立宣言では、ヘイトスピーチが、在日コリアンや日本軍性奴隷被害者だけでなく、女性、ウチナンチュ(沖縄の人)、被差別部落出身者、婚外子、障害者、性的少数者など「社会的少数者にも攻撃を加えてきた」「彼らが攻撃する人びとは、日本の戦後体制のなかで、人格権や生存権を政策的に奪われたり無視されたりしてきた人びとと、みごとに重なっている」「日本におけるヘイトスピーチは、戦後体制が政策的に作り出してきた差別そのもの」と指摘。その本質を「国際社会がこれまで長い苦しみの歴史のなかで築いてきた、世界人権宣言にも謳われる普遍的な人権概念を攻撃し、その価値をあざ笑い、ふみにじる」と暴き、〔人間の涙の歴史を無に帰そうとする挑戦に、私たちは、決して屈しない」と明記した。
  記者会見には、共同代表21人のうちH人が出席。ヘイトスピーチ映像の上映や動向解説のほか、各共同代表があいさつ。各メディアの記者らと質疑応答した。

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