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部落問題資料室
NEWS & 主張

手拭いで証拠開示迫る
死体で新鑑定も提出
第15回3者協議

「解放新聞」(2013.11.11-2642)

 狭山事件再審弁護団(中山武敏・主任弁護人)は、10月28日午後、東京高裁、東京高検との15回目の3者協議にのぞんだ。この協議に向けて事前に弁護団は、手拭いに関する新証拠を提出するとともに、TBSの手拭いについての放送内容についての捜査報告書、石川さん宅周辺の手拭い配付先についての聞き込み捜査報告書などの証拠開示を求めていた。また、殺害方法と自白が一致しないことを示す長尾第2鑑定と補充書も提出した。さらに筆跡関係で未開示の筆跡資料について検察が意見書で示した開示の必要性がなく、プライバシーにかかわるので開示する必要がないとする点についても、反論する意見書と、筆跡資料と客観的証拠の開示を求めていた。
  今回の3者協議では、手拭いをめぐる証拠開示については河合裁判長は検察官に検討を促し、今後の課題となった。筆跡資料の開示などについては、弁護団は狭山事件では筆跡が確定判決の主軸となっており、プライバシー侵害の可能性がないことも示しながら開示を求めた。今後も、協議でプライバシーに引き続き配慮した開示の方向性を検討することになった。
  次回3者協議は1月末の予定。
  今回の3者協議には中山主任弁護人、中北事務局長はじめ横田、青木、近藤、河村、小島、山本、指宿、福島の各弁護人が参加した。

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