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部落問題資料室
NEWS & 主張

秘密保護法を強行採決
廃案求める声を無視し

「解放新聞」(2013.12.16-2647)

 秘密保護法が成立した。政権与党の強引な議会運営が多くの国民の不信を招くなかでの暴挙だった。12月6日、日比谷野外音楽堂には会場外とあわせて1万5000人が結集して秘密保護法廃案を求める怒りの声が渦巻いた。集会終了後、多くの市民が国会を取り囲むなか、参議院では民主党をはじめとする野党の抵抗が続いていたが、与党は会期を延長して法案通過に備えた。午後11時過ぎに秘密保護法案採決がはじまり可決され、この日、国会周辺では日付けが変わっても抗議行動が続いた。
  この日の、「キケンすぎる! 自由のない国にするな! 「特定秘密保護法」廃案へ! 12・6大集会」は平和フォーラムほか5団体による集会実行委と日本弁護士連合会が後援した。
  主催者を代表して発言した海渡雄二弁護士は、「与党は強行採決を企んでいる。議事録ものこらない委員会での決議は違法であり、無効といわざるをえない。根本的な欠陥がある。政府の行為を秘密にしてはならないという基本的な事柄が書かれていない。国連の2人の報告者、ピレイ国連高等弁務官からも人権を侵害するものとして懸念が表明されている。内容や手続きでも絶対認めない。政府が強行してもわれわれは決してあきらめない。同じ手続きで廃止にすることができる。成立した翌日から廃止するための活動をはじめよう」と訴えた。このほか、民主党をはじめとした野党の発言が続き、危険な法案であり与党の暴走を批判、廃案への決意を語った。集会後は国会と銀座方向へのデモ行進をした。集会には部落解放同盟も東京都連を中心にとりくんだ。

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